遠くに医王山を臨む、眺望のよい田園地帯に建つ住宅を二世帯分離化計画。住宅別棟の既存納屋をリノベーション。部屋数確保と既存建築の特徴を活かし、陽光溢れる外の明るさに対して、LDK空間は眩しさを抑えた光で満たした。古い建築を壊してしまい、新しい建築を造るのは簡単なのかもしれないけど、少々手間を掛けても、古い建築を活かすことが必要とされる時代になってきた。

医王山をのぞむ家      2009・8月完成     画像クリックで拡大表示

富山県南砺市と石川県金沢市との県境に位置する「医王山」は、形のよい峯々が連なっており、多彩な表情を醸し出す美しい稜線が特徴的。その麓に位置する住まいは、居場所の拠り所として機能することを期待し、2階から見える景観をとり込んだ心地良さを表現したい。四季を通じ、太古の時代から変わらない医王山の風景を眺め、窓から切り取られた風景とクライアントの自己を対峙させるとき、ここで住んだ人々が感じた気持ちと目線を合わせることができる。こうして、この地に住まう感謝の意と満足感と喜び、優越感を感じるだろう。

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   雑誌
「家づくりナビ2010夏号・リノベーション特集」 表紙掲載   掲載ページ←クリック



医王山をのぞむ家      完成イメージパース     画像クリックで拡大表示